「風景という名の、贅沢なインテリア」
この住宅の設計における最大のテーマは、「雄大な借景を生活の一部として取り込み、風景と一体化する暮らし」です。
背後にそびえる駒ヶ岳の圧倒的な存在感を、単なる「窓からの景色」ではなく、家の「壁」や「空間の一部」として再定義することを目指しました。

構造体を緻密に計算し、風景を遮る柱を最小限に抑えることで、室内にいながらにして大自然のパノラマに身を委ねる感覚を生み出しました。

階段やキッチン、さらには廊下の突き当たりに至るまで、窓を「風景を切り取る額縁」として配置しています。日常の何気ない移動のたびに、駒ヶ岳の異なる表情に出会うことができます。
この家は、「自然を眺める家」ではなく、「自然と共に呼吸する家」です。
朝、山に積もった雪に反射する朝日を感じ、夜は満天の星空の下で静寂に浸る。
そんな、北海道の雄大な風土と対話しながら、心が解き放たれていくような豊かな時間を、この建築が可能にしています。









